BLOOD WORKER

 

KING's

2019年11月29日

不意にノヴァが、遠くを見つめたまま黙ってしまうことがある。
きっかけは無い。
だがふとした瞬間、ノヴァはひどく遠くに行ってしまう。
「......ノヴァ」
不安になって名前を呼ぶ。
するとノヴァは、品よく微笑みを返す。
俺の知るノヴァじゃない。彼女はもっとあどけなく、幼すぎるほどに笑う。
なのに、そんなときのノヴァは、年齢相応の淑女の笑みをこちらに向ける。
「あなたは、だぁれ」
そう問われるのにも、少しずつ、慣れてきていた。
「......ジョーだよ」
そっと手を取って、紳士らしく、彼女を導く。
「こっち、夕飯の支度がもうできるから」
「そうなの?」
ノヴァは怪訝そうにこっちを見て、無邪気に問いかけた。
「それで、ジョーはだれなの?」
ずきりと、心が痛む。
この質問にはきっと、いつまで経っても慣れない。...

WORK SONG

2019年11月19日

「ノヴァ」
「なぁに」
「視線やらずに、後ろのほう確認できるか」
「見ちゃダメってこと?」
「そう」
ノヴァは少し眉根を寄せた後、ポケットから手鏡を取り出した。
髪を整えるそぶりをしながら、後ろを確認する。
「二人。男の人?」
「たぶんそいつらが客だ」
違法吸血の仲介業者がいるという。
若いブラッドワーカーの女を集めて、望まぬ吸血に応じさせる。
「どうしてそう思ったの?」
「二人とも、唇に同じラメが残ってる。店の女が肌をきれいに見せるために使用させられるものと同じだ」
「あ、鑑識が言ってたラメ?」
「そう。あの二人がゲイで熱烈なキスでもしてない限り、十中八九店帰りだ」
「どうするの? 捕まえる?」
「いや。あの二人には近づかなくていい。おかげで店の位置が割れたから、入り込む」
「どうやって?」
...

エノク

2019年11月06日

名前:エノク
年齢:25歳
性別:男
血液型:AB型
身長:172cm
種別:BLOOD WORKER

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